あれから2年

━ 10月23日

午後5時56分 ━

ちょうど二年前の この時間、

新潟中越地震がありました。

一番の被害が出た旧 山古志村では
最大震度７という
想像するだけで恐ろしい揺れ方でした。

震源地から離れてる、ここ新潟市では
震度４という山古志に比べたら
ちっぽけな揺れになるのですが
私にとっては、
今まで生きてきた中で一番怖い『 揺れ 』でした。

二年前の今日、
私は友達と当時 話題だった映画 『 2046 』の
公開初日ということで、一緒に見に行く約束をしていました。
7時の回に行く予定だったので
私はちょうど出掛ける間際でした。

出掛ける間際だったけど
準備万端の格好で
ソファーで横になっていました（なんじゃそりゃ）

その時です。
家 全体がグラグラッときました。

小学校の頃に訓練した、テーブルの下にもぐることなど
思いつきもしませんでした。

揺れている間、ただ、ただ じっとするだけ。

本当に全く動けませんでした。

犬って予知能力があるのかも、と思ってたけど
全く反応しませんね Σ(-∀-；)
『うちのこに限って』かもしれないけど
揺れてるときもジッとするだけ。

しばらくして「落ち着いたかな」と思って
動き出そうとしたら、再び大きな揺れがきました。
これがまた怖かったんですねぇ　･ﾟ･(｡>ω<)･ﾟ･

映画はもちろん即キャンセル。
��いま思うとあのとき行けなくて、色んな意味で良かった）
電話の向こうで、友達も会社でパニくってる。

そしてその後、私がした行動は…。

鍋に水を ためました。

やってる事が、よくわかりませんが
お風呂に水が溜まっていて安心したのを覚えています。

トイレはこれで流せるな、と。

でも飲用の水がないと困ると思い溜めたらしいです。
結局、水が出なくなることもありませんでしたが。

私の中越地震を思い返すとこんな感じです。
皆さんそれぞれ、記憶が残っていると思いますが
あれから2年です。

この地震だけが怖いというのではありません。
これからも、こういう節目は来るわけで
その時に「ちょうど2年」「あれから○年」と
ただ漠然と思うだけではなく、
この恐ろしさを忘れないように、
また この地震により投げかけられた教訓を
少しでも考えて伝えていかなければ
いけないのかな、と思っています。

一番被害の大きかった旧 山古志村では
2年経っても全てが元に戻ったわけではなく
復旧作業がいまも続く中、
いまだに立ち入り制限された区域もあるそうです。

この地震の土砂崩れで
親子三人が車に乗ったまま取り残されるという事故もありました。
このとき奇跡的に助かった当時2歳の男の子。
いまの元気な姿をテレビで見ました。
将来の夢は『宇宙飛行士』なんだって。

「星になった お母さんとお姉ちゃんを迎えに行くんだ」

これを聞いたら私は涙が、いっぱい出ましたよ。
がんばれ、男の子。

壊れた家屋に 離れた家族。
道路はひび割れ 山は崩れた。

止まった時間。

先に進む決意。

いまを幸せに過ごせることを
ありがたいと思います。

トップの写真は、ついさっき撮ったものです。
黒い雲の向こうには
真っ赤な夕焼けがあるんだなぁと
しみじみ感じてしまいました。